知らないと危険!猫に食べさせてはいけないもの一覧|命に関わる危険な食べ物と誤食時の対処法を解説

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「ちょっとだけなら大丈夫」「人が食べられるものだから安心」

そう思って与えた食べ物が実は猫にとって命に関わる危険なものだった――そんなケースは決して珍しくありません。
猫は体の仕組みが人間や犬とは大きく異なり、私たちには無害な食べ物でも中毒を起こしてしまうことがあります。しかもほんの少量でも重い症状が出たり、最悪の場合命を落としてしまうことも。大切な愛猫を守るためには、「与えてはいけないもの」を正しく知っておくことがとても重要です。

この記事では猫に食べさせてはいけない危険な食べ物や植物を一覧でわかりやすく紹介するとともに、誤って食べてしまった場合の対処法や中毒症状のサインについても詳しく解説します。
知識があるだけで防げる事故はたくさんあります。愛猫と安心して毎日を過ごすために、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

猫に食べさせてはいけない食べ物

以下では

  1. 【危険度:高】命に関わる毒性があるもの
  2. 【危険度:中】与えすぎると健康を害するもの
  3. 【危険度:低〜中】気をつけたい食べ物
  4. 【注意】「与え方」を間違えると危険なもの

の順で説明していきます。

【危険度:高】命に関わる毒性があるもの

これらは少量でも中毒を起こし、最悪の場合数時間〜数日で死に至る可能性がある極めて危険な食品です。

ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニクなど)

含まれる「有機チオ硫酸化合物」が猫の赤血球の中にあるヘモグロビンを酸化させ、赤血球を破壊(溶血)してしまうためです。猫はワンちゃんよりもこの影響を受けやすく、加熱しても毒性は消えません。

起こりうる症

重度の貧血、血尿(赤〜茶色の尿)、下痢、嘔吐、発熱、心拍数の増加。摂取後数日経ってから症状が出ることもあります。

チョコレート・ココア

原料のカカオに含まれる「テオブロミン」という成分が原因です。猫はこれを分解・排泄する能力が非常に低く、中枢神経や心筋に強い毒性を示します。

起こりうる症

異常な興奮、不整脈、けいれん、嘔吐、多尿、失禁。重症化すると急性心不全や昏睡、死に至ります。

ブドウ・レーズン

正確な中毒物質はまだ特定されていませんが、摂取すると短時間で急激な腎機能の低下を招きます。一粒でも個体によっては致命的です。

起こりうる症

急性腎不全、激しい嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振。尿が全く出なくなる「無尿」の状態になると極めて危険です。

カフェイン

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインが中枢神経を過度に刺激するためです。猫は体重が軽いため、人間の一口分でも過剰摂取になります。

起こりうる症

心拍数の急上昇、過呼吸、震え、落ち着きがなくなる、不整脈。重度の中毒では脳にダメージを与えます。

アボカド

「ペルシン」という殺菌成分が含まれており、これが猫にとっては心筋や胃腸への毒となります。また大きな種を飲み込んで窒息や腸閉塞を起こす物理的危険もあります。

起こりうる症

嘔吐、下痢、呼吸困難、腹水、肺水腫。最悪の場合、心不全を起こします。

ナッツ類

特にマカダミアナッツは原因不明の中毒症状を起こします。またナッツ全般は脂質が高く、膵炎のリスクを高めるほか喉に詰まらせる危険もあります。

起こりうる症

後ろ足の脱力、歩行困難、震え、嘔吐、発熱。

スパイス類

コショウやトウガラシなどの刺激物は、胃腸の粘膜を激しく傷つけます。またナツメグのように幻覚症状や肝機能障害を引き起こす成分を含むものもあります。

起こりうる症

激しい下痢、嘔吐、口腔内の痛み、感覚異常。

キシリトール

摂取すると猫の体内でインスリンが過剰に放出され、血糖値が急激に下がってしまう「低血糖」を引き起こします。また肝不全を誘発することもあります。

起こりうる症

激しい脱力、ふらつき、意識障害、けいれん、急性肝不全。

アルコール

猫の肝臓はアルコールを分解・解毒することができません。極めて少量でも中枢神経を麻痺させ、呼吸停止や心停止を招きます。

起こりうる症

嘔吐、ふらつき、意識混濁、呼吸困難、低体温。

貝類

一部の貝類(特にアワビやサザエなどの内臓)に含まれる成分が、日光に反応して毒性を発揮する「光線過敏症」を引き起こします。また生の状態ではイカ類と同様にチアミナーゼの問題もあります。

起こりうる症

皮膚の腫れ、激しい痒み、耳の縁が赤く腫れて壊死する(「アワビを食べると耳が落ちる」の由来)。特に屋外に出る猫や、窓際で日光浴をする猫は要注意です。

ゆり根

ユリ科の植物は全草(花、茎、葉、根)が猛毒です。特に腎臓に致命的なダメージを与えます。

起こりうる症

急性腎不全、激しい嘔吐、流涎(よだれ)、多飲多尿、食欲不振。

【危険度:中】与えすぎると健康を害するもの

すぐに命を落とすわけではありませんが、日常的に与えると重い病気の原因になるものです。

青魚(アジ、サバ、イワシなど)

青魚に豊富に含まれる「不飽和脂肪酸」を過剰に摂取すると体内の脂肪が酸化・変性し、炎症を起こす黄色脂肪症(イエローファット)の原因になります。
猫の体内ではこの脂肪の酸化を抑える「ビタミンE」が不足しやすいため、青魚メインの食事は危険です。

起こりうる症

お腹や背中の脂肪が硬くなる、触れると痛がる(知覚過敏)、歩き方がぎこちない、発熱、食欲不振。

煮干し・のり・かつお節(人間用)

人間用は猫にとって塩分(ナトリウム)とミネラル(マグネシウム、カルシウムなど)が多すぎます。これらを過剰に摂ると尿のpHバランスが崩れ、結晶や結石が作られやすくなります。

起こりうる症

尿路結石(ストラバイト結石など)、膀胱炎、頻尿(何度もトイレに行く)、血尿。重症化すると腎臓に負担がかかり、慢性腎臓病を悪化させます。

イチジク

皮や葉、果肉に「フィシン(タンパク質分解酵素)」や「プソラレン」という成分が含まれています。これらは猫にとって刺激物であり、口の粘膜を傷つけたり中毒症状を引き起こしたりします。

起こりうる症

口内炎、激しいよだれ、嘔吐、下痢。皮膚に触れると炎症(皮膚炎)を起こすこともあります。

マンゴー

マンゴーはウルシ科の植物であり、樹液や皮に「マンギフェリン」や「ウルシオール」といったアレルギーを引き起こす成分が含まれています。体質によっては強いアレルギー反応が出ます。

起こりうる症

口周りの腫れ、痒み、皮膚の赤み、嘔吐や下痢。アレルギー体質の猫には特に注意が必要です。

ドッグフード

猫と犬では必要な栄養素が全く異なります。猫は体内で合成できない必須栄養素タウリンを食事から摂る必要がありますが、ドッグフードには十分含まれていません。
またンパク質や脂質の配分も猫には不足しています。

起こりうる症

長期間食べ続けると、タウリン不足による「拡張型心筋症」や「失明(網膜変性)」を引き起こします。たまに一口食べる程度ならすぐには発症しませんが、常用は厳禁です。

【危険度:低〜中】気をつけたい食べ物

個体差や体調により、消化不良やアレルギーを起こしやすいものです。

牛乳・乳製品

多くの成猫は牛乳に含まれる糖分「乳糖(ラクトース)」を分解する酵素(ラクターゼ)を体内に十分に持っていません。これを乳糖不耐症と呼び、人間が牛乳でお腹を下すのと同じ仕組みで消化不良を起こします。

起こりうる症

下痢、軟便、腹痛、お腹のゴロゴロ感。重度の下痢は脱水症状を招くため、与える場合は「猫専用ミルク」にする必要があります。

ほうれん草や春菊

灰汁(あく)の成分であるシュウ酸が非常に多く含まれているためです。
シュウ酸は体内のカルシウムと結合し、「シュウ酸カルシウム結石」を形成しやすくなります。この結石は一度できると食事療法で溶かすことができず、手術が必要になることが多いです。

起こりうる症

尿路結石による排尿痛、血尿、尿が出にくくなる。また茹でずに生で与えると消化不良の原因にもなります。

イカ・タコ・エビ・カニ(生の時)

生の甲殻類や軟体動物にはビタミンB1(チアミン)を破壊する酵素チアミナーゼが含まれています。
これを摂取し続けると体内のビタミンB1が枯渇し、神経系に異常をきたす「ビタミンB1欠乏症」に陥ります。

起こりうる症

食欲不振、嘔吐、ふらつき、瞳孔の開き、痙攣。重症化すると後ろ足が麻痺し、歩けなくなることもあります(※加熱すればチアミナーゼは壊れるため、少量なら大丈夫です)。

レバー

ビタミンAが非常に豊富ですが、与えすぎるとビタミンA過剰症を引き起こします。猫はビタミンAを体内に蓄積しやすいため、おやつ代わりに毎日与えるのは禁物です。

起こりうる症

骨の変形(特に頸椎の癒着)、関節の痛み、歩行困難、皮膚の乾燥。背中が丸まったまま固まってしまうような重篤な骨のトラブルを招くことがあります。

柑橘類

皮に含まれる「リモネンという成分が猫にとっては毒となります。猫の肝臓はリモネンを分解・解毒する能力が低く、皮膚に触れるだけでも皮膚炎を起こすことがあります。

起こりうる症

嘔吐、下痢、運動失調(ふらつき)、よだれ。また香りが非常に強いため、猫にとって大きなストレスとなり、食欲不振を招くこともあります。

【注意】「与え方」を間違えると危険なもの

食材自体に毒はなくても、形状や状態で物理的なダメージを与えるものです。

鶏の骨・鯛の骨

加熱した鳥の骨は、噛んだ際に縦に裂けて針のように鋭利に尖る性質があります。
また鯛などの大きな魚の骨も非常に硬く鋭いです。これらを飲み込むと口腔内、食道、胃、さらには腸の粘膜を突き刺したり切り裂いたりする恐れがあります。

起こりうる症

口の中からの出血、激しい嘔吐(血が混じることもある)、腹痛。最悪の場合消化管に穴が開く「消化管穿孔」を起こし、そこから細菌が漏れて致死率の高い腹膜炎を引き起こします。

生肉・生卵

生肉や生卵にはサルモネラ菌や大腸菌、カンピロバクター、あるいは寄生虫(トキソプラズマ等)が潜んでいるリスクがあります。

起こりうる症

生の卵白に含まれる「アビジン」という成分は皮膚や被毛の健康に不可欠なビタミン(ビオチン)の吸収を阻害します。

人間用の加工食品(ハム、ソーセージ、かまぼこ)

人間がおいしいと感じる加工食品には猫の腎臓にとって負担が大きすぎる多量の塩分、そして「添加物(保存料や着色料)」、さらに「香辛料」が含まれています。

猫は汗をかいて塩分を排出できないため、高血圧や腎臓疾患に直結します。また練り物やソーセージには猫に猛毒の「玉ねぎ粉末(オニオンパウダー)」や「ニンニク」が風味付けで入っていることが多々あります。

起こりうる症

腎機能の低下、心臓への負担、下痢、嘔吐。長期的には慢性腎臓病を引き起こし、猫の寿命を縮める大きな原因となります。

食べ物以外で猫が食べてはいけないもの

猫ちゃんはワンちゃん以上に「植物」や「化学物質」に対して非常に敏感な体質を持っています。食べ物以外で特に命に関わる危険が高いものをまとめました。

ユリ科の植物(ユリ、チューリップ、スズラン、ヒヤシンス等)

猫にとって最強最悪の猛毒です。花・葉・茎・根、そして「花瓶の水」や「花粉」さえも致命的です。摂取すると腎臓の細胞が急激に壊死します。

起こりうる症

激しい嘔吐、流涎(よだれ)、元気がなくなる。数日以内に急性腎不全を起こし、尿が出なくなって死に至ります。治療が遅れると救命は極めて困難です。

観葉植物(ポトス、モンステラ、アイビー等)

多くの観葉植物には「シュウ酸カルシウム」の結晶が含まれています。葉を噛むと目に見えないほど鋭い針状の結晶が口の粘膜に刺さり、激しい痛みを与えます。

起こりうる症

口腔内の激しい痛みと腫れ、よだれ、嘔吐。アイビーなどの場合、皮膚に触れるだけで皮膚炎を起こすこともあります。

アロマオイル・精油

猫の肝臓は植物由来の化学物質を解毒する能力が極めて低いです。皮膚からの吸収だけでなく、空気中の成分を吸い込むだけでも中毒を起こします。特にティーツリーや柑橘系は危険です。

起こりうる症

ふらつき、震え、嘔吐、元気がなくなる。長期間の使用により慢性的な肝機能障害を引き起こします。

保冷剤

一部の保冷剤(特に古いものや安価なもの)には「エチレングリコール」が含まれています。これは甘い味がするため猫が好んで舐めてしまいますが、体内で代謝されると猛烈な毒に変わります。

起こりうる症

摂取直後は酔ったようなふらつき。その後急激な急性腎不全、けいれん、昏睡、死亡。

タバコ(吸い殻・水)

ニコチンが原因です。特に吸い殻が入った水を飲むと、水に溶け出したニコチンが急激に体内に吸収されるため、タバコそのものを食べるより危険です。

起こりうる症

嘔吐、下痢、心拍数の増加、震え、けいれん。重症化すると呼吸困難に陥り、数時間で命を落とします。

ボタン電池

飲み込むと消化管の壁に接触し、微弱な電流が流れます。これにより周囲の組織が短時間で電気腐食(アルカリによる火傷)を起こし、胃や食道が溶けてしまいます。

起こりうる症

激しい腹痛、嘔吐。数時間で食道や胃に穴が開く(穿孔)ため、一刻を争う緊急手術が必要です。

乾燥剤・脱酸素剤

「生石灰」が含まれる乾燥剤は、水分と反応して激しい熱を発します。口の中で反応すると大火傷を負います。また「シリカゲル」は毒性は低いですが、喉に詰まらせる危険があります。

起こりうる症

口内や食道の火傷、激しい痛み、嘔吐、腹痛。

紐(ひも)・糸・毛糸

猫の舌には「返し」があるため、一度口に入れた紐を吐き出すのが難しくそのまま飲み込んでしまいます。これが腸に達すると腸が紐をたぐり寄せるように縮まってしまう「線状異物」となります。

起こりうる症

激しい嘔吐、食欲不振、腹痛。放置すると腸が壊死したり、引きち切れたりするため、命に関わります。

針・釘・竹串

鋭利な異物は、胃や腸を内側から突き刺します。

起こりうる症

吐血、血便、激しい腹痛。内臓を貫通して腹膜炎を起こすと、致死率が非常に高くなります。

人間用の風邪薬・痛み止め

特に「アセトアミノフェン」などの成分が猛毒です。猫はこれらを安全な物質に分解する酵素を持っていません。

起こりうる症

血液中のヘモグロビンが破壊され、酸素を運べなくなります。顔や足のむくみ、呼吸困難、舌が青紫になる(チアノーゼ)、肝不全。1錠でも命を落とす可能性が高いです。

猫が中毒になっている時の症状

猫ちゃんは体調不良を隠すのが非常に上手な動物ですが、中毒を起こしている時はわずかなサインが命に関わる重大な警告となります。

激しい嘔吐・下痢

毒物を摂取した際、体がそれを体外へ排出しようとする防御反応として起こります。

中毒による嘔吐は一度胃を空にしても何度も繰り返す「難治性」のものが多く、胃液や胆汁、時には血液が混じることもあります。また毒素が腸粘膜を激しく刺激すると水のような下痢や粘膜が混じった血便が見られます。
これらの症状は急激な脱水症状を招き、子猫やシニア猫ではそれだけで命に関わるため放置は厳禁です。

特に殺鼠剤や特定の植物中毒では消化管内での出血を伴うことが多く、便や吐瀉物の色が黒っぽくなることもあります。

過剰なよだれ(流涎)

口に含んだ瞬間に粘膜を刺激する物質(観葉植物や洗剤、農薬など)や神経系を狂わせる毒素によって引き起こされます。

猫がクチャクチャと口を動かし糸を引くようなよだれを大量に垂らす場合、口腔内の激しい痛みや脳の中枢神経がパニックを起こしているサインです。また農薬(有機リン系)や一部の殺虫剤中毒では副交感神経が異常に興奮し、自分の意志では唾液を止められなくなります。

よだれに泡が混じっている場合は呼吸困難や肺水腫を併発している可能性もあり、非常に危険な状態といえます。

震え・けいれん

毒素が血液を通じて脳に達し、神経伝達を異常に刺激または遮断することで起こります。

最初は耳や足の先が細かく震える程度ですが、悪化すると全身がガタガタと激しく震え意識を失って手足をバタつかせる「全般けいれん」に移行します。
チョコレートに含まれるテオブロミンやカフェイン、あるいは人間用の風邪薬などは猫の中枢神経を強く興奮させ、この症状を招きます。

けいれんが数分以上続くと脳へのダメージだけでなく体温が異常に上昇(高体温症)し、多臓器不全を引き起こして死に至るリスクが極めて高くなります。

ふらつき(運動失調)

まるでお酒に酔ったように足元がよろけたり、まっすぐ歩けずに壁にぶつかったりする状態です。

アルコール中毒はもちろん、保冷剤に含まれるエチレングリコールや一部の薬品中毒で見られます。これは毒素が平衡感覚を司る小脳や前庭神経に影響を及ぼしているためです。
また中毒による急激な血圧低下や低血糖、貧血によって脳への酸素供給が不足した際にも、足に力が入らず崩れ落ちるようなふらつきが現れます。

一見「少し元気がないだけ」に見えることもありますが、神経系への深刻なダメージが進行している証拠です。

瞳孔の異常

中毒は自律神経系に大きな影響を与えるため、目に顕著な変化が現れます。

代表的なのは明るい場所でも瞳孔が大きく開いたままになる「散瞳」です。これはカフェインやアトロピンなどの中枢神経興奮剤によるものや極度のショック状態、視神経の損傷を示唆します。
逆に針の先のように瞳孔が小さくなる「縮瞳」は有機リン系の農薬中毒などで特徴的に見られます。
また左右で瞳孔の大きさが異なる(不同瞳孔)場合は脳内での出血や強い圧迫が起きている可能性があり、脳神経への緊急的な介入が必要な危険なサインです。

呼吸の異常

毒素が呼吸筋を麻痺させたり肺に水を溜めたり(肺水腫)、赤血球を破壊して酸素を運べなくしたりすることで起こります。

口を開けてハァハァと苦しそうに呼吸する「開口呼吸」や肩を大きく上下させる「努力性呼吸」は猫にとって死の間際の非常に苦しい状態です。特にネギ類中毒では赤血球が壊されることで全身が酸欠になり、少しの動きでも激しい息切れを起こします。
またアセトアミノフェン(鎮痛剤)中毒では血液が酸素を運べない状態(メトヘモグロビン血症)になり、呼吸は荒いのに体中に酸素が届かない絶望的な状況に陥ります。

粘膜の色(可視粘膜)

歯茎や舌、まぶたの裏側の色は全身の血液の状態を映す鏡です。

健康なら健康的なピンク色ですが、ネギ類中毒などで重度の貧血が起きると「真っ白」になります。また心臓や呼吸器の不全により酸素が足りなくなると、青紫色に変わる「チアノーゼ」が見られます。これは窒息に近い状態です。玉ねぎ中毒の進行や肝不全では粘膜が黄色くなる「黄疸」が現れることもあります。さらに鎮痛剤中毒などでは血液の色がチョコレート色に変わり、粘膜がどす黒く見えるのが特徴です。

色の変化は一目でわかる重大な異常サインです。

元気消失(ぐったりする)

毒素が全身を巡り内臓機能が低下したり、強い痛みや吐き気で消耗したりすると猫は全く動かなくなります。

名前を呼んでも反応が鈍い、暗い場所に隠れて出てこない、あるいは首をだらんと下げて持ち上げられないといった状態は意識レベルが低下している証拠です。これは単なる疲れではなく、ショック状態や多臓器不全の一歩手前である可能性が高いため緊急性が非常に高いです。

特に低血糖や急性腎不全を引き起こす中毒(キシリトールやユリなど)では数時間前まで元気だった猫が突然、力なく崩れ落ちるようにぐったりします。

排尿の異常

腎臓を攻撃する毒素(ユリ、保冷剤の成分、ブドウなど)を摂取した場合、最も警戒すべきが排尿の変化です。

初期には多飲多尿(水をたくさん飲み、薄い尿を大量に出す)が見られることがありますが、症状が悪化して腎機能が全廃すると尿が全く作られない「無尿」の状態に陥ります。尿が出なくなると体内に毒素が溜まり、数時間〜1日で「尿毒症」を引き起こして死に至ります。
尿の色がコーラのような茶褐色や赤色になる場合は赤血球が破壊された結果の血色素尿であり、深刻な中毒の証拠です。

トイレの回数や色の変化は、命のタイムリミットを知らせる指標となります。

誤って食べてしまった時の対処法

猫ちゃんが中毒物質や異物を誤飲してしまった際、飼い主さんの冷静な初期対応が命を救う鍵となります。パニックにならず、以下の手順を順番に行ってください。

【最優先】動物病院へ連絡する

「様子を見よう」という判断が最も危険です。
中毒症状は食べてすぐに出るとは限らず、目に見える異常が出た時にはすでに手遅れというケースが多いため、食べた(あるいは食べた疑いがある)とわかった瞬間に電話をしてください。

伝えるべきポイント
  • 「何を」食べたか: 正確な製品名、植物名、薬の名前など。
  • 「いつ」食べたか: 10分前なのか、3時間前なのか。これによって処置の内容(吐かせるか、胃洗浄か等)が変わります。
  • 「どのくらいの量」食べたか: 1錠、ひと口、10cmくらい、など。
  • 「今の猫の状態」: 吐いているか、よだれが出ているか、意識ははっきりしているか。

「証拠」を確保する

獣医師が迅速に診断を下し、適切な解毒薬や処置を選ぶための重要な手がかりとなります。

持参するもの
  • 食べ残しの現物: かじられた跡がある植物、破られた薬のシートなど。
  • パッケージや説明書: 成分表が書かれている袋や箱。特に化学物質や人間の薬の場合、成分名がわかるだけで救命率が上がります。
  • 吐瀉物や便: すでに吐いたり出したりしている場合は、ラップに包むか袋に入れて持参してください。色や内容物が重要な情報になります。

【厳禁】自宅で無理に吐かせない

ネット上で「塩水を飲ませる」「指を突っ込む」「オキシドールを飲ませる」といった情報を見かけることがありますが、素人判断で行うのは極めて危険です。

危険な理由
  • 窒息・肺炎のリスク: 吐いたものが気管に入り、窒息したり「誤嚥性肺炎」を起こしたりする恐れがあります。
  • 食道へのダメージ: 尖った異物や刺激物(洗剤など)の場合、吐き出す際にもう一度食道を通ることで粘膜を激しく傷つけたり、食道に詰まったりすることがあります。
  • 塩中毒の恐れ: 猫に塩水を飲ませると、吐き出す前に塩分を吸収してしまい、重度の「食塩中毒」で死に至ることがあります。

 猫の安全を確保する

病院へ行くまでの間、猫ちゃんをこれ以上危険にさらさないよう環境を整えます。

周囲に残っている毒物や異物をすぐに片付け他の多頭飼いの猫ちゃんが触れないようにしたり、「毒を薄めよう」として無理に水を飲ませたり牛乳を飲ませたりしないでください。物質によっては牛乳に含まれる脂分が毒素の吸収を早めてしまうことがあります。
また興奮すると代謝が上がり、毒素が全身に回るスピードが早まってしまいます。キャリーバッグに入れバスタオルなどで覆って暗くしてあげると、猫ちゃんが落ち着きやすくなります。

動物病院でされる処置と治療費はいくらくらい?

猫ちゃんが誤飲・誤食で病院に運ばれた際、時間は一刻を争います。行われる処置は「食べてからどれくらい経っているか」と「何を食べたか」によって決まります。

催吐処置

薬剤を注射または点滴し、脳の嘔吐中枢を刺激して強制的に胃の中のものを吐かせます。

  • 適応: 食後1〜2時間以内で、まだ胃の中にブツがある場合。
  • 費用: 5,000円 〜 15,000円(別途、診察料や再診料がかかります)

胃洗浄

全身麻酔をかけ、口からチューブを挿入して胃の中を温かい生理食塩水などで洗い流します。

  • 適応: 催吐薬が効かない場合や吐かせることで食道が傷つく恐れがある物質、あるいは意識が朦朧としている場合。
  • 費用: 30,000円 〜 60,000円(麻酔代を含む)

吸着剤・下剤の投与

毒素を吸着する活性炭や、排泄を促す下剤を飲ませます。

  • 適応: すでに毒素が腸に流れてしまっている可能性がある場合。
  • 費用: 2,000円 〜 5,000円

点滴療法

血管に直接ラインを確保し、大量の水分を入れます。代謝を上げ尿として毒素を体外へ排出させ、腎臓へのダメージを軽減します。

  • 適応: 中毒物質を摂取した場合のほぼすべて。
  • 費用: 5,000円 〜 15,000円(1日あたり)

外科手術・内視鏡

内視鏡で異物を釣り出すか、お腹を切って胃や腸から異物を取り出します。

  • 適応: 紐、針、大きなプラスチック、中毒性の高い固形物などが詰まった場合。
  • 費用: 100,000円 〜 300,000円以上

日常生活でできる誤食防止対策

猫ちゃんは好奇心旺盛な上、高い場所にも簡単に登ってしまうため日常生活では「猫が努力しなくても安全な環境」を作ることが重要です。

「蓋付き」と「扉」を徹底する

猫の身体能力を過小評価してはいけません。彼らにとってキッチンカウンターや棚の上は余裕で手が届く範囲です。

まずゴミ箱は必ず「重みのある蓋付き」や「ペダル式」を選びましょう。猫は鼻が良いため、ゴミ箱の中の食べ物の匂いに敏感です。蓋がないと中を漁り、ラップや串、残飯などを誤食してしまいます。また人間用の薬、サプリメント、ヘアゴム、ボタンといった小さな雑貨は出しっぱなしにせず「扉や引き出しの中」へ収納することを徹底してください。猫は前足を使って引き出しを開けることもあるため、器用な子の場合はチャイルドロックを設置するのも有効です。

「見えない、触れない」場所に隠すことが、最大の防御になります。

生ゴミは即時処理

調理中や食事中に出た生ゴミは猫にとって非常に魅力的な「獲物」に見えます。

特に玉ねぎの皮、魚の骨、肉の脂身などは少量でも中毒や消化管を傷つける原因になり、これらを三角コーナーに放置するのは厳禁です。調理が終わるごとに生ゴミは小さな袋に密閉し、すぐに蓋付きのゴミ箱へ捨てるか家の外のゴミ置き場へ出す習慣をつけましょう。特にビニール袋に付着した肉の汁などを舐めようとして袋ごと飲み込んでしまう事故も多発しています。
ゴミの日まで家の中に置いておく場合は猫が絶対に開けられないクローゼットの中や高さのある閉鎖された空間に隔離する工夫が必要です。

「あとで片付けよう」という油断が命取りになります。

食卓はすぐ片付ける

食事を終えた後のテーブルは猫にとって誘惑の宝庫です。

人間が食べ残したソースやスープには猫に猛毒の玉ねぎエキスや多量の塩分、スパイスが含まれていることが多いです。また出しっぱなしの食器を猫が舐めることで、中毒症状を引き起こすケースも後を絶ちません。
食後は「すぐに食器をキッチンへ下げ、テーブルを拭く」ことを鉄則にしましょう。また来客時などで片付けがすぐできない場合は猫を別の部屋へ移動させるか、食べ物にカバーをかけるなどの対策が必要です。特に揚げ物の残り油やチョコレートが乗っていた皿などは猫が好んで舐めてしまうため、シンクの中に置く際も水に浸けておくなど物理的に舐められない状態にすることが重要です。

紐・糸の管理をシビアに

猫には「細長いものを追いかけ、飲み込む」という本能的な習性があります。

裁縫用の糸、ヘアゴム、ビニール紐、マスクの紐などは猫の舌にある突起に引っかかりやすく、一度口に入ると吐き出せずそのまま飲み込んでしまいがちです。これが腸に達すると腸をアコーディオンのように引き寄せて切り裂く「線状異物」となり、命に関わる大手術が必要になります。
そのため紐類の管理は非常にシビアに行う必要があります。裁縫セットは必ず蓋を閉めて片付ける、ゴミ箱に紐を捨てない、おもちゃも「出しっぱなし」にせず、遊ぶ時だけ出すようにしましょう。

おもちゃが壊れて糸や羽が取れかかっている場合はすぐに修理するか処分する決断が必要です。

植物を置くなら「完全フェイク」か「安全確認」

家の中に緑があるのは素敵ですが、猫にとって観葉植物の多くは毒です。

特にユリ科の植物は花瓶の水を舐めるだけで死に至るほどの猛毒です。それ以外にもポトスやアイビーといった定番の植物も猫が噛むと口腔内を傷つけたり中毒を起こしたりします。
「高い所に置けば大丈夫」と思っていても猫は飛び乗りますし、落ちた葉を食べてしまうリスクもあります。

安全を最優先するなら精巧に作られた「人工観葉植物(フェイクグリーン)」に置き換えるのが最も賢明な選択です。どうしても本物を置きたい場合はASPCA(米国動物虐待防止協会)などのリストを参照し、パキラやアレカヤシなど「猫に安全」と証明されているものを選び、かつ猫が立ち入れない部屋で管理してください。

アロマ・香料に注意する

人間にとってのリラックス効果があるアロマオイル(精油)は猫にとっては肝機能を破壊する毒物になることがあります。

猫の肝臓は植物から抽出された化学物質(フェノール類やケトン類など)を解毒・代謝する能力が非常に低いためです。ディフューザーで香りを拡散させると空気中の成分が猫の皮膚から吸収されたり毛繕いの際に体内に入ったりして、慢性的な中毒を引き起こします。
特にティーツリー、柑橘系、ミント系は非常に危険です。猫がいる部屋でのアロマ使用は控え、香水や消臭スプレーを使用する際も猫の体に直接かからないよう配慮しましょう。

無香料の生活を心がけることが猫の嗅覚をストレスから守り、健康な肝臓を維持することに繋がります。

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モグニャンキャットフードは累計販売個数100万個を突破している人気のキャットフードで獣医師の92%が「良い製品だと思う」と回答(※1)している点も信頼できるポイントです。

愛猫の健康と食いつきを第一に考え、主原料には低脂肪・高タンパクで消化吸収に優れた白身魚を65%以上使用。香りや旨みが強く、魚好きな猫ちゃんにも好評です。さらにグレインフリー設計で香料・着色料は一切不使用。猫の体に負担となる不要な添加物を徹底的に排除し、毎日安心して与えられるクリーンなレシピに仕上げられています。

また全猫種・全年齢対応のため、子猫からシニア猫までライフステージを問わず与えられるのも大きな魅力。フードの切り替えを減らしたい飼い主さんにも向いています。

「食いつき」と「健康」のどちらも妥協したくない方に、ぜひ一度試してほしいキャットフードです。

(※1)当製品を使用した獣医師113名を対象に「健康な猫の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ

カナガンデンタルキャットフード

カナガンデンタルキャットフードは、世界45カ国で支持されている「カナガン」と世界的に知られるオーラルケアサプリブランド「プロデン」が共同開発したキャットフードです。

主成分には天然の海藻を使用したケア成分「プロデン・プラークオフ®」を配合。この海藻由来成分が毎日の食事を通して愛猫の健康維持をサポートします。さらにケア目的だけでなく美味しさにも徹底的にこだわり、旨味たっぷりのターキーや、上質な炭水化物源であるサツマイモを使用。「ケア用フードは美味しくない」というイメージを覆す、食いつきの良さも魅力です。

全猫種・全年齢対応のキャットフードですが、海藻由来成分にはヨウ素が含まれているため、甲状腺疾患のある猫や妊娠中・授乳中の猫には与えられません。該当する場合は、事前に獣医師へ相談するようにしましょう。

アランズナチュラルキャットフード

アランズナチュラルキャットフードはイギリス産のプレミアムキャットフードで現地の厳しい基準のもと徹底した品質管理が行われており、安心・安全に与えられるのが特徴です。

長く食べ続けられることを大切に、素材は猫ちゃんの体にやさしいものだけを厳選。必要な栄養素と自然素材をバランスよく配合し、毎日の健やかな暮らしを支える理想的なレシピに仕上げられています。動物性原材料には旨みのある良質なチキンとターキーを贅沢に使用。放し飼いでストレスなく育ったチキンとターキーを使用しているため、香りや味わいにも優れ、愛猫の食欲をしっかり引き出します。

定期コースを利用すると最大20%OFFで購入でき、お届け周期や個数も自由に設定可能。ライフスタイルや消費ペースに合わせて無理なく続けられます。

さらに約30名の専門スタッフが常駐しており、商品に関する質問はもちろん、愛猫との暮らしの中でのちょっとした不安や相談にも対応してくれる体制が整っています。初めての方でも安心して利用できる心強いサポートも魅力のひとつです。

GRANDS(グランツ)

グランツは無添加・グレインフリー設計のキャットフードで、シリーズ累計1,800万食突破、定期コースの継続率95%という高い支持を集めています。多くの猫ちゃんと飼い主から選ばれている、信頼性の高いフードです。

人工着色料・保存料・香料は一切不使用。さらに高タンパク・低糖質設計で糖質は24%以下に抑えられており、体型維持を意識したい猫ちゃんにも適しています。体調管理にも配慮されており、尿路系の健康維持に役立つとされるクランベリーやブルーベリーを配合。加えてお腹の調子を整えるフラクトオリゴ糖が豊富なチコリや、マンナンオリゴ糖・ビール酵母などもバランスよく取り入れています。

内容量は500g×3袋の小分けタイプで届くため、鮮度を保ちやすく暑い季節でも安心。味は3種類から自由に組み合わせ可能で、ベースは共通しつつタンパク源のみを変更しているためアレルギーの心配がなければ猫ちゃんの好みに合わせた無理のないフードローテーションができます。

初回は63%OFFで注文可能。通常1袋2,000円+送料660円のところ送料無料の980円でお試しできます。さらに選んだ味1袋に加えて他フレーバーのサンプルも無料で付いてくるのは嬉しいポイントですね。

プラチナムキャットフード

プラチナムキャットフードはドイツで「おいしさNo.1」に選ばれた実績を持つ高品質キャットフードです。2023年にはペット先進国として知られるドイツのランキングサイトにて第1位(※1)を獲得しました。

独自の「フレッシュミートドライヤー製法」を採用し、猫の健康に欠かせない自然由来の栄養素を逃さず閉じ込めています。仕上がりは香ばしく、愛猫が喜ぶサクサクとした食感も魅力です。また原材料の83%に新鮮な生肉を使用しており、冷凍肉は一切不使用。生肉由来の自然な微量栄養素やアミノ酸、ビタミン・ミネラルを豊富に含み、毎日の健康維持をしっかりサポートします。

さらに誘因物質や肉粉(ミートミール)、着色料、遺伝子組み換え原料、人工保存料はすべて不使用。素材本来の良さを大切にした安心して与えられるフードです。

通常は3袋(400g×3)の定期購入コースがありますが、初めての方は400g×1袋を980円で試せるお試しセットも用意されています。まずは気軽に試してみたい方にも嬉しいですね。

(※1)2023 CheckForPet Best Rated Ped Foodで1位

まとめ

猫に食べさせてはいけないものは特別な危険物だけでなく、私たちの身近にある食べ物や植物、薬などにも多く潜んでいます。

「知らなかった」「少しだけなら」といった油断が愛猫の体に大きな負担をかけてしまうこともあります。大切なのは危険なものを知り、与えない環境を整えること、そして万が一誤って食べてしまった場合にはすぐに適切な対応を取ることです。
少しの知識と日頃の意識が愛猫の命を守る大きな力になります。もし「これは大丈夫かな?」と迷った時は自己判断せず、与えない・すぐに動物病院へ相談することを心がけましょう。

愛猫がこれからも元気で長く一緒に過ごせるよう、正しい知識を身につけて安全で安心な生活環境を作っていきましょう。

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