引っ越し直後でインターネットが使えない、工事の立ち会いが面倒、賃貸だから回線工事ができない…。そんな悩みを一気に解決してくれるのが「ホームルーター(置くだけWiFi)」です。
コンセントに挿すだけでその日から使える手軽さから、新生活や在宅ワーク用の回線として注目を集めています。しかしいざ選ぼうとすると「どれが一番速い?」「月額はいくら?」「結局どれが安いの?」と迷ってしまう人も多いはずです。
実はホームルーターは料金や速度、キャンペーン内容がサービスごとに大きく異なり、選び方を間違えると割高になってしまうこともあります。
この記事では人気のホームルーターを徹底比較し、それぞれの特徴やおすすめポイントを分かりやすく解説。
さらに月額料金をできるだけ安く抑える方法や、失敗しない選び方までまとめてご紹介します。
おくだけ!おすすめのホームルーター5選
ドコモ home 5G

- 乗り換え特典で最大22,000ポイントプレゼント
- ドコモユーザーにおすすめ
- 「プラチナバンド」対応で、つながりやすさと安定性に定評あり
- 契約期間・違約金なし!
ドコモの home 5G はその名の通りNTTドコモが提供するホームルーターサービスです。
ドコモのスマホを利用している場合は「home 5G セット割」が適用され、スマホ1回線あたり毎月1,210円の割引を受けられます。同居している必要はなく、3親等以内の家族であれば別居でも対象になる点は大きな魅力です。
またドコモのプラチナバンド(700MHz帯)を利用しているため、電波が建物内まで届きやすく、通信の安定性やつながりやすさに定評があります。他社のホームルーターと比較しても、「速度が速い」「安定している」 という口コミが多く見られます。
一方で注意したいのは月額料金が5,280円と他社ホームルーターと比べてやや高めな点です。また利用場所が5Gエリア外の場合は4G通信となるため、本来の性能を十分に発揮できない可能性があります。4G通信でも日常利用には十分な速度ですが、5Gならではの高速通信を期待している場合は事前にエリア確認が必要です。
さらに申し込みから端末が届くまでに約1週間ほどかかる点も急ぎで利用したい方は注意しておきたいポイントです。
| 利用回線 | ドコモ回線 |
| 契約事務手数料 | 4,950円 (オンラインショップでは無料) |
| 料金 | 5,280円/月 |
| 本体金額 | 73,260円 |
| スマホセット割 | 最大1,210円/月割引 |
| 契約期間 | 縛りなし |
| 違約金 | 0円 |
お気楽ホームWi-Fi

- 14日寛お試しキャンペーンをしている
- 端末代金はレンタルで完全0円
- ソフトバンク回線の端末とWiMAX回線の端末を自由に交換できる
- さらに広いエリアで高速通信が可能なプラスエリアモードが利用可能
おきらくホームWi-Fiは株式会社NEXTが提供するWiMAX系ホームルーターのレンタルサービスです。
最大の特徴はドコモやソフトバンクのような端末購入型(実質0円)ではなく、端末をレンタルする仕組みを採用している点です。そのため解約時に端末代の残債を請求される心配がなく、いつでも安心して解約できます。さらに「自宅でちゃんとつながるか不安」という方に向けて、14日以内であれば無料でお試しできる期間が用意されているのも魅力です。
短期間の出張や一時的な仮住まいなど長期契約を避けたいケースでも使いやすく、柔軟に利用できるサービスとなっています。
一方でドコモ・au・ソフトバンクのようなスマホとのセット割引は用意されていません。また、端末の返却忘れや故障があった場合には、機器損害金が発生する可能性があるため、その点には注意が必要です。
| 利用回線 | ソフトバンク、WiMAX |
| 契約事務手数料 | 0円 ※3,300円が実質無料 |
| 料金 | SoftBank回線 2年契約:4,070円 縛りなし:4,400円 WiMAX回線 2年契約:4,400円 縛りなし:4,730円 |
| 本体金額 | 0円 |
| スマホセット割 | 無し |
| 契約期間 | 契約期間なし ※2年プランは発生する |
| 違約金 | 0円 ※2年プランの場合、月額料金の1ヵ月分 |
UQ WIMAX

- 最短即日開通可能
- 15日寛無料で試すことができる
- 本体価格27,720円が5,940円で購入可能!※対象プランのみ
- 契約期間・違約金なし!
UQ WiMAXはUQコミュニケーションズが提供するWi-Fiルーターサービスです。UQ mobileやauのスマホとセットで利用すると毎月1,100円の割引が適用されます。ホームルーターだけでなくモバイルルーターも選択できるため、自宅だけでなく外出先へ持ち運んで使える点も特徴です。
月額料金は決して安いとは言えませんが、各種割引プランやセット割を上手に活用することで通信費を抑えることが可能です。ただしその分プランやキャンペーンの種類が多く、公式サイトはやや分かりにくく感じる人もいるでしょう。
また現在は通常27,720円の端末が5,940円で購入できるキャンペーンが実施されています。終了時期は未定のため、検討している場合は早めのチェックがおすすめです。さらに15日間の無料お試し期間が用意されており、契約前に自宅での通信状況や使い勝手を確認できる点も安心できるポイントです。
| 利用回線 | au、WiMAX |
| 契約事務手数料 | 3,300円 |
| 料金 | 4,598円 ※13か月割引適用時 |
| 本体金額 | 27,720円 |
| スマホセット割 | au・UQモバイル:最大1,100円/月 |
| 契約期間 | 縛りなし |
| 違約金 | 0円 |
GMOとくとくBBホームWi-Fi

- 初年度の月額料金が実質0円!
- 最短即日発送してくれる!
- 自宅以外でも利用可能
- 最大73,000円ものキャッシュバックあり!
とくとくBBホームWi-FiはGMOインターネット(GMOとくとくBB)が提供する、工事不要で置くだけで使えるホームWi-Fiサービスです。
最大73,000円分のキャッシュバックが用意されており、条件を満たせば初年度は実質0円で利用できる点が大きな魅力です。新規契約でも高額な還元がありますが、特に他社からの乗り換え時に発生する解約違約金を負担してくれるため、乗り換えを検討している人にとっては非常に手厚い内容となっています。
さらに光回線への無料アップグレード保証が用意されている点も特徴です。ホームルーターを使い始めた後に「やはり光回線のほうが合っている」と感じた場合でも、GMOが提供する光回線(GMOとくとくBB光など)へ、違約金や端末残債なしで切り替えることができます。
また登録した住所以外でも利用できるため、自宅だけでなく出張先や旅行先などでも気軽に使えるのも嬉しいポイントです。ビジネス用途で柔軟にインターネットを利用したい方にも向いています。
| 利用回線 | WiMAX |
| 契約事務手数料 | 0円 ※3,300円が実質無料 |
| 料金 | 4,928円 |
| 本体金額 | 27,720円 |
| スマホセット割 | au・UQモバイル:最大1,100円/月 |
| 契約期間 | 契約期間なし |
| 違約金 | 0円 |
SoftBank Air

- SoftBankは1,100円、Yモバイルはなんと1,650円もお得に
- 25歳以下、60歳以上の方は月額料金が3,278円に!
- 他社からの乗り換えなら違約金・撤去費用を全額還元
- 最新規格Wi-Fi7に対応で安定した通信が可能
SoftBank Airはソフトバンク回線を利用したホームルーターサービスで、ソフトバンクやY!mobileのスマホを利用している方にとってお得に使える点が特徴です。特にY!mobileユーザーは料金が最大1,650円割引されるため、通信費を大きく抑えられます。
また「あんしん乗り換えキャンペーン」により、他社サービスを解約する際に発生する違約金や撤去工事費をソフトバンクが負担してくれるのも魅力です。さらに「U-25 / O-60 スマートライフ割」などのキャンペーンも継続されており、対象年齢に該当すれば月額料金がより安くなる場合があります。
加えてWi-Fi 7に対応した最新のホームルーターが提供されており、従来モデルよりも通信の安定性が向上しています。家族での利用や複数端末を同時に接続する場合でも快適に使いやすい点は大きなメリットです。
さらに「おうちでんわ」を利用すれば固定電話を実質無料で使うことも可能です。ホームルーターとあわせて固定電話の導入を検討している方にもおすすめできるサービスです。
| 利用回線 | ソフトバンク |
| 契約事務手数料 | 0円 ※3,300円が実質無料 |
| 料金 | 4,950円 |
| 本体金額 | 71,280円 |
| スマホセット割 | SoftBank:最大1,100円/月 Yモバイル:最大1,650円/月 |
| 契約期間 | 契約期間なし |
| 違約金 | 0円 |
ホームルーター(置くだけWi-Fi)とは?

ホームルーター(通称:置くだけWi-Fi)はコンセントに挿すだけで、家中にWi-Fiを飛ばせるインターネット機器のことです。
通常家でネットを引くには壁に穴を開けたり配線を通したりする「開通工事」が必要ですが、ホームルーターはその手間をすべて省いています。
ホームルーターの中にはスマホと同じようなSIMカードが入っています。
近くの基地局から飛んでくるモバイル電波(4Gや5G)をキャッチし、それを家庭用のWi-Fi信号に変換してPCやスマホ、ゲーム機を接続させます。
ホームルーターがおすすめな人
以下の条件に当てはまる方は光回線よりもホームルーターの方が満足度が高くなります。
- 開通工事をしたくない・できない人
賃貸マンションで壁に穴を開けられない、あるいは大家さんの許可が取れない場合。 - すぐにインターネットを使いたい人
光回線の工事は1ヶ月〜2ヶ月待ちになることも多いですが、ホームルーターなら契約した数日後(店舗なら当日)から使えます。 - 引っ越しが多い人
引っ越し先でもコンセントを挿し直すだけで使えます(※登録住所変更の手続きは必要)。工事費を何度も払う必要がありません。 - 1〜2人暮らしで、そこそこの速度があれば十分な人
YouTube視聴やSNS、リモートワークでのビデオ会議程度なら、最新の5G対応ルーターであれば十分快適にこなせます。 - 複雑な配線が嫌いな人
本体から出るケーブルは電源コード1本だけ。部屋をスッキリ見せたい方に最適です。
光回線やポケットWi-Fiとの違い
ホームルーター、光回線、ポケット型Wi-Fiはどれもインターネットに接続するための手段ですが、「通信の安定性」「工事の有無」「持ち運びの可否」が決定的に異なります。
光回線(固定回線)
家の中に直接「光ファイバー」という線を引き込みます。
物理的な線で繋がっているため、天候や周囲の混雑に左右されにくく最も速くて安定しています。ただし開通工事に数週間〜数ヶ月かかるのが難点です。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)
スマホと同じモバイル電波をキャッチし、コンセントから給電して強力なWi-Fiを飛ばします。
「工事不要ですぐ使える手軽さ」と「家での安定感」の良いとこ取りをしたモデルです。
ポケット型Wi-Fi(モバイルWi-Fi)
バッテリー内蔵の小型端末です。
「外出先で使える」のが最大のメリットですが、家の中で使うにはパワー不足(電波の届く範囲が狭い、同時接続に弱い)な面があります。
| ホームルーター | 光回線 | ポケットWi-Fi | |
| 開通工事 | 不要 (コンセントに挿すだけ) | 必要 (壁に穴開け等の工事) | 不要 (充電して使う) |
| 利用開始までの期間 | 数日〜即日 | 1ヶ月〜2ヶ月 | 数日〜即日 |
| 通信の安定性 | 〇 (モバイル電波の中では安定) | ◎ (最強に安定) | △ (場所や建物に左右される) |
| 通信速度 | 普通〜速い (5G対応なら高速) | 非常に速い | 普通 |
| 持ち運び | 不可 (登録住所のみ) | 不可 (家の中だけ) | 可能 (どこでも使える) |
| 同時接続台数 | 多い (30台〜60台程度) | 非常に多い | 少ない (10台前後) |
| オンラインゲーム | △ (ラグが発生しやすい) | ◎ (快適) | × (不向き) |
ホームルーターは以前は速度が遅いイメージがありましたが、2026年現在は5G対応エリアの拡大により条件が良ければ光回線に近い速度が出ることも珍しくありません。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)を選ぶ際のポイント

ホームルーター(置くだけWi-Fi)選びで失敗しないためには、単なる「月額料金」だけでなく「電波の入りやすさ」と「スマホとの相性」を見るのが鉄則です。
- スマホのセット割を最優先する
- 自宅が対応エリア内か
- 通信速度は速いか
- 利用開始までは速いか
- 月額料金と実質コストを確認
- キャッシュバックはあるか
- 通信制限の条件(実質無制限か)
- 端末性能・同時接続台数
スマホのセット割を最優先する
ホームルーター選びの最初は自分が使っているスマホキャリアに合わせることです。
ドコモ、au/UQ、ソフトバンクの各社は自社のホームルーターとスマホをセットで使うことでスマホ1台あたり月額最大1,100円程度の割引を永年提供しています。
特に2026年現在は格安プラン(ahamo等)でもセット割の対象になるケースが増えているため、まずは「スマホ代がいくら浮くか」を基準に候補を絞るのが、実質的な支出を最小限に抑える近道です。
自宅が対応エリア内か
「置くだけWi-Fi」は基地局からの電波を使うため、住んでいる場所がエリア外だと全く使えません。
各社の公式サイトにある「サービスエリアマップ」で必ず自宅の住所がカバーされているか確認しましょう。 特に注目すべきは「5Gエリア」かどうかです。5G対応エリアであれば光回線に匹敵する高速通信が期待できますが、4Gエリアだと夜間の混雑時に速度が落ちやすくなります。
また窓が少ない部屋や高層マンションの上層階は電波が届きにくい傾向があるため、エリア内であっても「窓際に置く」などの工夫が必要になることも覚えておきましょう。
通信速度は速いか
カタログに載っている「最大4.2Gbps」といった数値はあくまで理論上の最高値であり、実際に出る速度ではありません。
選ぶ際は利用者のリアルな数値を集計している「みんなのネット回線速度(みんそく)」などのサイトで、自宅周辺の実測値を確認するのが確実です。 目安としてYouTubeの4K動画を快適に見るなら30Mbps、テレワークでビデオ会議をスムーズに行うなら20Mbps以上の実測値があれば十分です。
2026年現在の主要機種(ドコモ home 5GやWiMAX L13等)は平均で100〜200Mbpsを超えることも多く、一般的な家庭利用で困ることはほぼありません。
利用開始までは速いか
「今すぐネットが必要」な場合、端末がいつ届くかは死活問題です。
オンライン申し込みなら最短即日〜翌営業日に発送され、1〜3日程度で使い始められるのがホームルーターの強みです。 家電量販店や携帯ショップの店頭で契約すれば在庫がある限りその場で持ち帰り、帰宅してコンセントに挿した瞬間からネットが開通します。
光回線のように工事日の調整で1ヶ月以上待たされるリスクがないため、急な引っ越しやテレワーク開始にも間に合います。
ただし繁忙期(3〜4月)は端末が品切れになることもあるため、早めの確保がおすすめです。
月額料金と実質コストを確認
月額料金だけで比較するのは危険です。
「実質コスト」とは事務手数料や端末代、月額料金の合計からキャッシュバックや割引を引いた「実際に財布から出ていく総額」のことです。
多くのサービスで「端末代実質無料(36ヶ月利用で相殺)」という仕組みがありますが、これは途中で解約すると残債(数万円単位)を一括で払わなければならないという罠でもあります。契約期間の縛りがないか解約時に端末代の支払いが残らないかなど、2〜3年使った場合のトータルコストで比較することで後からの「思わぬ出費」を防げます。
キャッシュバックはあるか
契約先(プロバイダや代理店)によって数万円単位のキャッシュバックが受けられる場合があります。
特にオンライン代理店は実店舗を持たないコスト削減分をユーザーに還元しているため、公式ショップよりお得なことが多いです。
ただしキャッシュバックには「半年後に届くメールから申請が必要」「オプション加入が必須」といった条件がつくことがあります。受け取りが1年後になるような複雑な条件のものは忘れやすいため、可能であれば「開通から1〜2ヶ月後に自動で振り込まれる」ような、申請がシンプルな窓口を選ぶのが賢明です。
通信制限の条件(実質無制限か)
現在の主流モデルは「データ容量無制限」を謳っていますが、完全に無制限とは限りません。
多くのサービスで「ネットワークの混雑時や、短期間に大量の通信を行った場合に速度制限をかけることがある」という注意書きがあります。 普通に動画を見たり仕事をしたりする分にはまず制限されませんが、数日間にわたって数百GBのファイルをダウンロードし続けるような使い方は注意が必要です。
またWiMAXのように一部のエリア拡張モード(プラスエリアモード)のみ月間30GBなどの上限がある場合もあるため、自分が主に使うモードが無制限かどうかを確認しておきましょう。
端末性能・同時接続台数
家族全員で使う場合やスマート家電が多い家庭では端末の「同時接続台数」が重要です。
最近のホームルーターは30台〜60台、上位モデルでは100台以上繋げるものもあり、モバイルWi-Fiに比べて圧倒的にタフです。 また最新の通信規格「Wi-Fi 6」に対応しているかどうかもチェックポイントです。Wi-Fi 6対応であれば、複数のデバイスを同時に繋いでも通信の順番待ちが発生しにくく、安定感が増します。
家族がそれぞれ別の部屋で動画を見たりゲームをしたりするならアンテナ性能が高く、広範囲に電波を飛ばせる最新機種を選ぶのが正解です。
一番のポイントは「スマホセット割」を利用すること

ホームルーター選びにおいて「スマホセット割」が最優先される理由は、契約者本人のみならず、離れて暮らす家族も含めた最大10回線前後のスマホ料金が毎月550円〜1,100円ほど永続的に割引される仕組みにあります。
この割引は期間限定のキャンペーンとは異なり、契約を継続する限り一生続くため家族全体の通信費をトータルで算出すればホームルーターの月額料金を割引分でほぼ相殺、あるいは実質無料に近いコストで運用できる圧倒的な節約効果を生むからです。さらにスマホと同じキャリアの回線を利用することでその会社が提供する最新の5Gネットワークを最大限に活用でき、経済的なメリットと通信の信頼性を最も効率よく両立させられるのが最大の利点といえます。
- ドコモユーザー ➡ [home 5G]
「home 5G セット割」:スマホ1台につき最大1,100円割引。 - au・UQモバイルユーザー ➡ [WiMAX 5G] または [au ホームルーター 5G]
「auスマートバリュー / 自宅セット割」:スマホ1台につき最大1,100円割引。 - ソフトバンク・ワイモバイルユーザー ➡ [SoftBank Air]
「おうち割 光セット」:スマホ1台につき最大1,100円(ワイモバイルは最大1,650円)割引。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)のメリット

ホームルーター(置くだけWi-Fi)の最大の魅力は光回線のような「面倒さ」がなく、スマホのような「手軽さ」で家中に本格的なネット環境を作れる点にあります。
- 工事不要で、コンセントに挿すだけで使える
- 申し込んでから利用開始までが圧倒的に早い
- 引っ越しの際の手続きがスムーズ
- 同時接続台数が多く、家全体をカバーできる
- スマホ代とのセット割引で「実質コスト」が安い
工事不要で、コンセントに挿すだけで使える
ホームルーター最大の魅力はその導入の圧倒的な手軽さにあります。
光回線の場合、壁に穴を開けたり宅内に配線を引き込んだりする開通工事が必要で賃貸物件では大家さんの許可取りに苦労することも少なくありません。
しかしホームルーターは「モバイル回線(4G/5G)」の電波をキャッチしてWi-Fiに変換する仕組みのため、物理的な回線工事が一切不要です。 機器が手元に届いたらやることは電源ケーブルを家のコンセントに挿すだけ。複雑な配線に悩まされることもなく、機械が苦手な方でも家電感覚ですぐに使い始めることができます。
工事費という初期コストを浮かせつつ、部屋の美観を損なわずにネット環境を整えられるのは大きなメリットです。
申し込んでから利用開始までが圧倒的に早い
光回線は申し込んでから工事日が決まるまで数週間、引っ越しシーズンなどの繁忙期には1〜2ヶ月待たされることも珍しくありません。
対してホームルーターは端末さえ手に入ればその瞬間からインターネットが使えます。 オンラインで申し込めば数日で自宅に端末が配送されますし、家電量販店や携帯ショップの店頭で契約すれば在庫がある限りその日のうちに持ち帰って即日開通させることも可能です。
「明日からテレワークが始まる」「今すぐ動画を楽しみたい」といった急ぎのニーズにこれほど応えられるサービスは他にありません。
開通までの「ネットがない空白期間」を作らずに済むスピード感は現代のライフスタイルにおいて非常に強力な武器となります。
引っ越しの際の手続きがスムーズ
転勤や進学などで引っ越しが多い方にとって、ホームルーターは最高の選択肢となります。
光回線の場合、旧居での撤去工事と新居での開通工事をそれぞれ予約し立ち会う必要があり、その都度数万円の費用や手間が発生します。
ホームルーターなら基本的にはWeb上のマイページから「設置先住所の変更」を届け出るだけで手続きが完了します。新居に着いたら再びコンセントに挿すだけで以前と同じWi-Fi環境が復活します。
工事の予約待ちで新生活のスタートにネットが使えないというストレスがなく、荷物と一緒にルーターを運ぶだけで済む手軽さは移動の多いビジネスパーソンや学生にとって精神的にも金銭的にも大きな支えになります。
同時接続台数が多く、家全体をカバーできる
外持ち用の「モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)」と大きく異なるのが、接続の安定性とパワーです。
ホームルーターは据え置き型で本体サイズが大きく、高性能なアンテナを複数内蔵しています。そのためスマホ、PC、タブレット、さらにはスマートテレビやゲーム機など家族全員が使う複数のデバイスを同時に繋いでも通信が安定しやすい設計になっています。
一般的なモデルでも30台〜60台、最新機種では100台以上の同時接続に対応しており、リビングに置けば壁を隔てた寝室や子ども部屋までしっかり電波を届ける「家全体をカバーする力」があります。
バッテリーを気にせず24時間常に安定した通信を提供し続けるため、家族のメイン回線として十分なパフォーマンスを発揮します。
スマホ代とのセット割引で「実質コスト」が安い
ホームルーターはドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアが提供していることが多く、お使いのスマートフォンと同じキャリアを選ぶことで強力な「セット割」が適用されます。
具体的には家族全員のスマホ月額料金が永年1,100円程度割引されるケースが多く、例えば家族4人で利用していれば毎月4,400円も家計の通信費が浮く計算になります。この割引額を考慮するとホームルーター自体の月額利用料が「実質数百円」や、場合によっては「実質無料」のような感覚で運用できることも珍しくありません。
さらに端末代金が実質無料になるキャンペーンも頻繁に行われており、光回線よりもトータルの月額コストを低く抑えやすいのが家計を預かる方にとっての隠れた大きなメリットです。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)を利用する際の注意点

ホームルーターは非常に手軽で便利ですが、光回線と比較すると「電波」を利用するがゆえの弱点もいくつか存在します。
契約してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、以下の5つのデメリットと注意点を必ず確認しておきましょう。
- 通信の安定性が「環境」に左右されやすい
- オンラインゲームや配信には不向き(ラグの問題)
- 実質無制限でも速度制限がかかる可能性あり
- 登録住所以外では使えない(一部例外あり)
- 解約時に端末代の残債が発生することがある
通信の安定性が「環境」に左右されやすい
ホームルーターは屋外の基地局から飛んでくるモバイル電波をキャッチしてWi-Fiを飛ばす仕組みです。
そのため光回線のような有線接続に比べ周辺の環境に大きく影響を受けます。
例えば家の近くに高いビルがある、窓から遠い部屋の奥に設置しているといった状況では電波が十分に届かず速度が低下します。 また室内での「置き場所」も重要です。電子レンジなどの家電から出る電波干渉を受けたり、壁や家具が障害物となって電波を遮ったりすることも珍しくありません。
安定した通信を確保するためにはできるだけ「窓際」で「床から少し高い位置」に設置する工夫が求められます。時間帯や天候によっても電波状況は微妙に変化するため、常に一定の速度を維持するのは難しいという特性があります。
オンラインゲームや配信には不向き(ラグの問題)
動画視聴やWebサイトの閲覧には十分な性能を持ちますが、コンマ数秒の反応が求められるリアルタイム性の高い用途には向きません。
これは通信速度よりも「Ping値(応答速度)」が関係しています。光回線のPing値が一般的に10〜20ms程度なのに対し、ホームルーターは無線を経由するため30〜60ms以上になることが多く、ゲーム中に「ボタンを押してからキャラが動くまでのズレ(ラグ)」を感じやすくなります。 特にFPSや格闘ゲームなどの対戦型ゲームではこのラグが致命的な差となります。
またデータを送信する「上り速度」も光回線ほど強くないため、高画質な動画配信を安定して継続するのも困難です。
趣味の範囲であれば使えますが、本格的にゲームや配信を楽しみたい方にとってはストレスの原因になる可能性が高いと言えます。
実質無制限でも速度制限がかかる可能性あり
多くのサービスが「データ容量無制限」を謳っていますが、これには一定の条件がつきます。
規約には必ず「ネットワークの混雑時や短期間に大量の通信を行った場合には、通信速度を制限することがある」という旨が記載されています。普通に高画質動画を楽しむ程度であれば制限されることはまずありませんが、数日間にわたって数百GBもの巨大なファイルをダウンロードし続けるような極端な使い方をすると一時的に速度が落とされることがあります。
また利用者が集中する夜間の混雑時間帯(20時〜24時頃)は回線全体の負荷を抑えるために、特定のユーザーだけでなくエリア全体の通信速度が制御されることもあります。
光回線のような「何があっても絶対に制限されない」という完全な自由とは少し性質が異なる点に注意が必要です。
登録住所以外では使えない(一部例外あり)
「コンセントを挿すだけ」という手軽さから旅行先や帰省先に持ち込んで使いたいと考える方も多いですが、ドコモ(home 5G)やソフトバンク(SoftBank Air)は、契約時に届け出た「設置場所住所」での利用に限定されています。
基地局の情報によって現在地が把握されており、登録場所以外でコンセントを挿して通信を行うと規約違反として即座に通信を停止されたり、強制解約の対象になったりします。 引っ越しの際は必ず住所変更の手続きが必要であり、移動先ですぐに使えるのは「住所変更後」となります。
唯一の例外としてWiMAX系は外出先での利用が認められているモデルもありますが、主流のキャリア系ルーターは「自宅据え置き」が絶対条件です。持ち運んで使いたい場合は契約前にそのサービスが移動を許可しているか、必ず確認しておきましょう。
解約時に端末代の残債が発生することがある
「解約違約金なし」をアピールするプランが増え、解約のハードルは下がったように見えます。
しかし最大の落とし穴は「端末代金の分割払い」にあります。ホームルーターの本体は3万円〜7万円程度と意外に高額で、多くの場合は36回などの分割払いで購入します。「月々サポート」などのキャンペーンで月額料金から同額が引かれ、3年間使い続ければ「実質無料」になる仕組みが一般的です。
しかしこの割引は「契約している間だけ」適用されます。例えば2年(24ヶ月)で解約すると残りの1年(12ヶ月)分の端末代金の割引が消滅し、残債を一括で支払う必要があります。
たとえ違約金がゼロでも解約時に数万円の請求が届くケースが非常に多いため、短期間で解約する可能性がある場合は最初からレンタルプランを選ぶか、一括購入を検討するのが賢明です。
ホームルーター(置くだけWi-Fi)に関するよくある質問

- 「無制限」なのに速度制限がかかるのはどんな時?
-
ホームルーターの「無制限」は一般的に「月間のデータ容量に上限がない」ことを指しますが、通信の安定性を守るための「一時的な制限」は存在します。
主に制限がかかるのは「短期間に異常な大容量通信を行った場合」や「回線が極度に混雑する時間帯」です。
例えば数日間で数百GBといった巨大なファイルをダウンロードし続けたり、高画質な動画を24時間流しっぱなしにしたりすると周囲のユーザーの通信品質を維持するために、一時的に速度が制御されることがあります。
また夜間のゴールデンタイムなどその地域の基地局のキャパシティを超えそうな場合も、優先順位を調整されることがあります。ただし通常のビデオ会議や動画視聴、ゲームなどの範囲内であれば制限を意識することはほとんどありません。
- 5Gエリア外だと使えないの?
-
結論から言うと5Gエリア外でも全く問題なく使えます。
ホームルーターは5Gと4G(LTE)の両方の電波に対応しており、5Gが届かない場所では自動的に4G回線に切り替わって通信を継続する仕組みになっています。ドコモなどの大手キャリアの4G人口カバー率は99%を超えているため、スマホの電波が入る場所であれば日本中のほとんどの地域で利用可能です。 もちろん5G接続時に比べると最大速度は落ちますが、4Gエリアでも実測で数十Mbps〜100Mbps程度の速度が出ることは珍しくありません。
これは高画質動画の視聴やテレワークを行うには十分な速度です。「5G対応エリアが自宅まで来ていないから」という理由で導入を諦める必要はありませんが、将来的に5Gが通ればさらに速くなるという「伸びしろ」があるのもメリットです。
- 引っ越ししたらそのまま使えますか?
-
物理的には「新居のコンセントに挿すだけ」で使えますが、事務的な「住所変更の手続き」が必須となります。
ドコモやソフトバンクのホームルーターは契約時に届け出た「設置場所住所」での利用が契約条件となっています。これは基地局の負荷管理や法的な理由によるもので、住所変更をせずに新居で使い始めると、GPSや基地局情報で位置の不一致が検知され、即座に通信を停止されるだけでなく最悪の場合は強制解約になる恐れもあります。
手続き自体はスマホやPCからマイページにログインし、数分で完了する簡単なものです。引っ越し日が決まったら事前に登録住所を更新しておけば新居に着いたその日からスムーズにネットを開始できます。
なおWiMAXなどの一部サービスは移動先での利用を許可している場合もありますが、基本的には手続きを行うのが無難です。 - スマホのテザリングとは何が違いますか?
-
テザリングが「スマホを一時的にルーター化する」のに対し、ホームルーターは「据え置き専用のプロ仕様機器」である点が決定的な違いです。
まず「同時接続数」と「Wi-Fiの強度」が異なります。テザリングは数台が限界で、スマホが発熱しやすくバッテリー寿命も縮めますがホームルーターは数十台のデバイスを24時間安定して繋げられ、壁を隔てた別室まで電波を飛ばすパワーがあります。
次に「データ容量の扱い」です。スマホの無制限プランでもテザリング利用分には「月間30GBまで」といった個別の制限があることが多いですが、ホームルーターは基本的にその制限がありません。スマホは「外出先での一時的な通信」、ホームルーターは「家全体の安定したメイン回線」という役割分担になり、家族全員で使うならホームルーターの方が圧倒的に快適です。
まとめ

ホームルーター(置くだけWiFi)は工事不要ですぐに使える手軽さが最大の魅力です。
特に引っ越しが多い人や賃貸住宅に住んでいる人、早くインターネット環境を整えたい人にとってはとても心強い選択肢といえるでしょう。
ただし料金や通信速度、キャンペーン内容はサービスによって大きく異なるため、「なんとなく」で選んでしまうと後から後悔してしまう可能性もあります。大切なのは自分の利用目的や住んでいるエリアに合ったサービスを選ぶこと。そしてスマホとのセット割やキャッシュバックなどを上手に活用すれば、毎月の通信費を大きく抑えることも可能です。
この記事で紹介した比較ポイントや選び方を参考に自分にぴったりのホームルーターを見つけて、快適でストレスのないネット環境を手に入れてください。
