オフィスで仕事をしていると
「プリンターもっと快適に使えたらいいのに…」「故障のたびに買い替えるのはもったいない…」
と感じることはありませんか?そんな時に便利なのがプリンターのレンタルサービスです。
月額料金で利用できるため初期費用をグッと抑えられ、メンテナンスもプロに任せられるので手間なく快適に使えるのが魅力。最近は小規模オフィスから大企業まで用途に合わせた多彩なラインナップが登場しており、コピーやスキャンはもちろんセキュリティ強化されたモデルなども選べるようになっています。
この記事ではオフィス向けのプリンターレンタルでおすすめのサービス6選やレンタル前に確認しておきたいポイント、失敗しないための注意点、さらに自社に合ったプリンター選びのコツまで分かりやすく紹介します。
「どれを選べばいいの?」という方もこの記事を読めばピッタリの一台がきっと見つかりますよ。
オフィスプリンターをレンタルする前に確認すべきこと

オフィスプリンターをレンタルする前に確認すべきポイントを、分かりやすくお伝えします。
これらを事前にチェックしておくと、導入後のトラブルや「思っていたのと違う…」を防ぐことができます。
- 最低利用期間はどれくらいか
- 利用可能な地域に含まれているか
- 保守・メンテナンスがしっかり行われるか
- 導入実績が豊富か
- 初期費用・月額費用はどれくらいかかるか
最低利用期間はどのくらいか
オフィスプリンターをレンタルする際に必ず確認したいのが、最低利用期間です。
多くのレンタルサービスでは1年〜3年ほどの契約期間が設定されており、途中解約すると違約金が発生することも少なくありません。たとえば「半年だけ使いたい」「事務所移転が近い」など短期利用の場合、長期契約では無駄な費用がかかってしまいます。
反対に長く使う予定なのに短期契約を選ぶと月額が割高になるケースもあります。
自社の利用期間をイメージし、「短期レンタルがあるか」「長期契約の割引があるか」「途中解約の条件はどうか」など契約内容の柔軟さも確認することが大切です。
利用可能な地域に含まれているか
レンタル会社によってサービス提供エリアが異なるため、自社の所在地が対応地域に入っているか確認する必要があります。
特に離島・地方・郊外などでは配送や保守が対象外の場合もあり、申し込んでから利用できないことに気づくケースもあります。またエリア内でも「設置対応のみ可能」「訪問修理は対象外」などサービス範囲が異なることがあります。
サービス提供地域だけでなく「保守訪問が可能か」「交換品の配送がスムーズか」までチェックすることで万が一のトラブル時でも安心して使える環境が整います。
保守・メンテナンスがしっかり行われるか
プリンターは日々使うオフィス機器なので、故障や紙詰まり、インクトラブルが発生しても迅速に対応してくれる保守体制が重要です。
定期点検があるのか、故障時は訪問修理なのか、部品交換が無料かなどサポート内容の違いでコストも安心度も変わります。
「電話・メールのみ対応」の場合と「即日訪問可能」では使い勝手が大きく異なるため、自社の印刷頻度や業務への影響を考えて選びましょう。
保守体制が整っているサービスほど日常業務のスムーズさが保たれ、急なトラブルによる業務停止リスクも減らせます。
導入実績が豊富か
プリンターレンタルは目に見えないサービス部分が多いため、過去の導入実績が信頼性を判断する基準になります。
多くの企業で利用されているサービスは対応ノウハウが蓄積されており、トラブル時の解決力や改善提案が期待できます。また業界別の導入例があると同じ職種なら効率の良い使い方や適した機種を提案してもらえる可能性も高まります。
ホームページで導入企業の紹介や利用者の声が掲載されているか、契約数や対応年数が公開されているかなども確認ポイントです。実績があるほど安心して任せられるサービスといえます。
初期費用・月額費用はどれくらいかかるか
レンタル費用は「初期費用」と「月額料金」で構成され、さらに印刷枚数に応じて従量課金が発生することもあります。
設置工事や配送費がかかる場合もあれば無料で導入できるサービスもあります。月額料金も「本体レンタル費のみ」なのか、「保守費・トナー費込み」なのかで総額は大きく変わります。安く見えてもインク代が別途高くつくケースもあるので、総額で比較することが重要です。
また大量印刷を行う企業なら従量課金制と固定制のどちらが得かも判断ポイントになります。
費用の内訳と追加費用の有無まで必ず確認しましょう。
オフィス向けプリンターレンタルにおすすめのサービス6選
| プリント革命 | コピー機ドットコム | スリホ | ウルトラプリント | プリント無制限 | エコプリ | |
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| 契約期間 | 12ヶ月 | 数日〜 | 24ヶ月 | 1日 | 3ヶ月 | 12ヶ月 |
| 料金形態 | 月額定額制 | 従量課金製 | 月額定額制 | 月額定額制 | 月額定額制 | 月額定額制 |
| 料金の目安 | 8,800円/月~ | 要問い合わせ | 8,000円/月~ | 5,000円/月~ | 7,040円/月~ | 7,260円/月~ |
| 無料お試し | 7日間無料 | ー | 7日間無料 | 7日間無料 | 14日間無料 | 7日間無料 |
| サポート範囲 | 全国(離島・沖縄を除く) | 全国 | 全国(離島・沖縄は要相談) | 全国 | 全国 | 全国 |
プリント革命

- 法人向けに特化した「コンシェルジュプラン」がある
- 多くの経営者から支持されている実績あり
- 7日間無料トライアルがある
プリント革命もスリホと同様の定額制レンタルプリンターサービスで、14年の運営実績を持ちます。さらに「注目度」「支持率」「コスト削減が期待できる」の3部門で1位を獲得している実績があり、多くの企業から高く評価されています。
大きな魅力は最短で翌日から利用できるスピード感です。契約後すぐにプリンターを導入できるため、業務を止めることなくスムーズに運用を開始できる点はビジネスにおいて大きなメリットといえます。また複数のプランが用意されているため、企業の規模や印刷量に合わせて最適なプランを選べます。
さらに法人向けには「コンシェルジュプラン」という特別プランを用意。通常プランとは異なり企業ごとの課題・希望をヒアリングした上で、個別に最適な契約内容を提案してもらえるオーダーメイド型のサービスです。この“企業に寄り添うサポート体制”が、多くの利用者から支持されているポイントとなっています。
またスリホと同様に7日間の無料トライアルも実施しているため、実際の業務で使い勝手を確認した上で契約でき、安心して導入検討ができるのも魅力です。
| 月額料金の目安 | ベーシックプラン:8,800円〜 ライトプラン:13,200円〜 |
| プラン内容 | ベーシックププラン:月間印刷約10,000枚 ライトプラン:月間印刷約3,000枚 |
| 初期費用 | 0円 |
| サポート範囲 | 全国(離島・沖縄を除く) |
| 無料お試し | 7日間無料 |
コピー機ドットコム

- レンタル・リース・中古購入と契約方法が3つもある
- 北海道から沖縄まで全国対応してくれる
- コピー機・プリンターの機種が豊富
コピー機.comはレンタルだけでなくリース契約や中古機の購入など複数の導入方法に対応しているサービスです。企業の予算や利用スタイルに合わせて最適なプリンター・コピー機の導入方法を選べる点が大きな特徴です。
取り扱っている機種の種類も非常に豊富で、印刷の仕上がり品質、月間の印刷枚数、設置スペース、オフィスの規模などさまざまな条件を踏まえて最適な機器を選ぶことができます。ただし詳細な料金はサイト上に明記されていないため、見積もりやプラン内容は問い合わせが必要になります。とはいえスタッフが丁寧に対応してくれるため、不明点を相談しながら安心して検討できます。
さらにコピー機・複合機に限らず、ビジネスフォン、法人携帯、インターネット回線といった通信インフラ全般のコスト削減提案にも対応している点も魅力です。利用状況によっては最大60%ものコスト削減が可能なケースもあります。
プリンター導入だけでなくオフィスの通信環境全体の見直しをしたい企業にとって、非常に心強いサービスといえるでしょう。
| 月額料金の目安 | 基本料金(2,400円〜)+本体レンタル料金+カウンター料金 (カラー 23.1/円モノクロ 6.05/円) ※本体レンタル料の目安はA4機種で11,000円〜、A3機種で13,200円〜程度。 |
| 初期費用 | 0円 |
| サポート範囲 | 全国 |
| 無料お試し | ー |
スリホ

- 導入実績が7,000社以上ある
- 定額制で毎月のコスト管理がしやすい
- 1週間無料お試しができるのが魅力的
スリホは業界シェアNo.1の定額制レンタルプリンターサービスです。
2013年の提供開始以来、さまざまな業種の企業で導入されており導入実績も豊富です。
最大の特徴は「レンタル料以外に追加費用がかからない」というシンプルな料金体系。インク代・カウンター料金・消耗品代などがすべて月額に含まれているため、毎月のコストを正確に把握しやすく予算管理が非常にしやすい点が大きなメリットです。
取り扱っているプリンターはA4・A3印刷だけでなく、封筒や伝票などのビジネス用途に適した機種、オフィスのスペースに合わせたコンパクトタイプなど幅広く選択可能。さらに初期費用が0円の場合が多く、導入がスムーズなのも魅力です。
また7日間の無料お試しサービスがあり、返却時の送料も不要。実際の業務フローや印刷量に合うかを事前にしっかり確認できるため初めてのレンタルでも安心して検討できます。
| 月額料金の目安 | ライトプラン:8,000円〜 スリホプラン:15,800円〜 |
| プラン内容 | ライトプラン:月間印刷2,000枚以下 スリホプラン:月間印刷2,000枚以上 |
| 初期費用 | 0円 |
| サポート範囲 | 全国(離島・沖縄は要相談) |
| 無料お試し | 7日間無料 |
ウルトラプリント

- 1日からの短期レンタルが可能
- 10年連続、導入件数No.1の実績あり
- 月額5,000円〜とリーズナブル
ウルトラプリントは定額制レンタルプリンターのパイオニアとして知られ、長年の運営実績と高い信頼性を持つサービスです。業界・業種を問わず幅広い企業が導入しており、豊富な実績に基づいた安定したサポート体制が魅力です。
料金プランも多彩で最安5,000円から利用可能。印刷枚数が少ない企業やまずはコストを抑えたい企業にとって導入しやすい価格設定となっています。さらに1週間の無料お試しができるため、使用感や機能を事前に確認でき安心です。訪問メンテナンスは無料で受けられ、全国に拠点があるのでトラブル発生時の対応もスムーズ。サポートの手厚さは大きな安心材料といえるでしょう。
そして最大の特徴は短期レンタルが可能な点です。最短1日から利用できるため、イベント・一時的な業務増加・臨時オフィスなど必要な期間に合わせて柔軟に選択できます。無駄なコストを抑えながら必要なときに必要な分だけ使える使い勝手の良さが大きな強みです。
| 月額料金の目安 | インク本数月1本プラン:5,000円〜 インク本数月2本プラン:6,000円〜 ライトプラン:6,500円〜 使い放題プラン:13,000円〜 |
| プラン内容 | ライトプラン:月間印刷1,000枚以下 使い放題プラン:月間印刷6,000枚以下 ※インク本数のプランは毎月の無料発注本数が1本、2本となります |
| 初期費用 | 0円 |
| サポート範囲 | 全国 |
| 無料お試し | 7日間無料 |
プリント無制限

- 契約の縛りがない
- 無料お試し期間が2週間と長い
プリント無制限は業界でも屈指の低価格を打ち出す定額制レンタルプリンターサービスで、月額6,000円から利用できます。
プランは「無制限プラン」と「ライトプラン」の2種類を用意しており、月ごとの印刷量が大きく変動する部署やプロジェクトごとに大量印刷が必要になるケースにぴったりです。
契約期間の縛りがなく月単位でいつでも解約できるため、必要なときだけ気軽に導入できるのも大きな魅力です。さらに他社より長めの最大2週間の無料お試しを用意しているので、自社の運用に合うかどうかをじっくり試せる点も安心です。導入のハードルを低く抑えたい企業におすすめです。
| 月額料金の目安 | ライトプラン:7,040円〜 無制限プラン:14,080円〜 |
| プラン内容 | ライトプラン:月間印刷2,000枚以下 |
| 初期費用 | 15,000円〜20,000円 ※ライトプランのみ初期費用が必要 |
| サポート範囲 | 全国 |
| 無料お試し | 14日間無料 |
エコプリ

- 世界的実績で信頼を獲得している顔料インクを全色採用
- 月々の平均印刷枚数に合わせて4つのプランがある
エコプリは月額固定料金でプリンター本体のレンタルとインク使い放題がセットになった、コストパフォーマンスに優れたサービスです。個人事業主から中小企業、大規模法人までさまざまな業種の方が活用しています。
プランは月々の平均印刷枚数に合わせて4種類。月によって印刷量にばらつきがあっても、平均枚数を基準に最適なプランを選べるためムダなく利用できるのがポイントです。さらにインクは国内メーカーが開発した高品質な顔料インクを全色採用しており、インク詰まりしにくく耐久性も高いためトラブルが発生しにくいのも安心材料です。
また一般的なカウンター料金制の複合機ではカラー印刷1枚あたり約10円が相場ですが、エコプリではカラー1枚あたり7.9円〜2.2円と大幅に低コスト。状況によっては約2〜8割の印刷コスト削減が実現できます。経費を抑えつつ安定した印刷環境を整えたい企業にとてもおすすめのサービスです。
| 月額料金の目安 | スーパーライトプラン:7,260円〜 ライトプラン:10,780円〜 レギュラープラン:18,480円〜 ハイボリュームプラン:22,000円〜 |
| プラン内容 | スーパーライトプラン:月間印刷1,500枚 ライトプラン:月間印刷3,000枚 レギュラープラン:月間印刷6,000枚 ハイボリュームプラン:月間印刷10,000枚 |
| 初期費用 | 0円 |
| サポート範囲 | 全国 |
| 無料お試し | 8日間無料 |
オフィスプリンターと家庭用プリンターの違い

家庭用とオフィス用の違いはサイズや価格だけではなく「耐久性」「印刷速度」「コスト構造」が大きく違います。
| オフィスプリンター | 家庭用プリンター | |
| 主な目的 | 業務効率、コスト効率、大量印刷 | 個人利用、趣味、少量印刷 |
| 耐久性 | 非常に高い | 低い |
| 印刷速度 | 非常に速い(30ppm以上など) | 遅い |
| コスト構造 | 本体高・消耗品安(耐久性・速度に価値) | 本体安・消耗品高(インク代で回収) |
| ネットワーク | 安定した有線LAN、高度なセキュリティ機能 | Wi-Fi接続が主、セキュリティ機能は限定的 |
仕事で使うなら初期費用が高くてもランニングコストと耐久性に優れたオフィス用を選ぶのが結果的に安くストレスも少ない賢い選択です。
プリンターで有名な会社
プリンターで有名な会社は5つあります。
Canon(キヤノン)
キヤノンは日本を代表するプリンターメーカーで、特に写真印刷の美しさと色再現性の高さが強みです。
家庭用インクジェットから法人向け複合機まで幅広く展開し、画質や操作性にこだわったモデルが多いことが特徴。写真プリント、年賀状作成、書類印刷など「高品質な印刷」を求めるユーザーに支持されています。
またカメラや光学技術を背景にもつため、色合いや階調の再現力が優れている点も魅力。
EPSON(エプソン)
エプソンは高発色・低ランニングコストのプリンターで知られ、家庭用からオフィス用まで幅広く採用されています。
特に大容量インクタンク式「エコタンク」シリーズはインク代を気にせず大量印刷できることで人気を獲得。写真印刷のクオリティも高く、年賀状やイベントフォトの印刷にも強いメーカーです。また大判プリンターや業務用印刷機器も手掛けるなど、技術開発の幅広さも魅力。
コストを抑えながら高品質な印刷を求めるユーザーに最適のブランドです。
Brother(ブラザー)
ブラザーは元々ミシンメーカーとして創業した歴史を持ち、現在はプリンター・複合機分野で高いコストパフォーマンスと優れた耐久性を持つ製品を提供しています。
特にビジネス向けの中〜低速レーザープリンターや複合機に強く、コンパクトながら多機能で使いやすい製品が多いです。中小企業やSOHOに人気が高く、「ちょうど良い価格と機能」のバランスに優れているのが特徴です。
HP(ヒューレット・パッカード)
HPは世界屈指のプリンターメーカーで、特に法人・オフィス向けレーザープリンターの性能と信頼性が高く評価されています。
ネットワーク連携やITセキュリティに強い設計が特徴で企業導入実績も豊富。インクジェットの家庭用モデルも展開しており、洗練されたデザインと使い勝手のよさも強みです。
世界シェアも高く、耐久性とスピードを求める利用者に人気のブランドです。
富士フィルム
富士フイルムは旧富士ゼロックスで知られるオフィス用複合機・コピー機のトップブランドです。
高品質なビジネス印刷、安定した保守サポート、法人向けネットワーク機能に強みがあります。企業での導入シェアが高く、信頼性とサポート力が求められるオフィス分野では国内トップクラスの存在です。
多機能複合機や高速プリント機器も豊富で、大量印刷や業務利用に向けたラインナップが整っているのが特徴です。
プリンターレンタルにかかる毎月の費用の平均は?

プリンターレンタルは機種やレンタル会社によって差がありますが、一般的な月額費用の平均は以下の通りです。
| プリンターのタイプ | 月額レンタル料金の目安 |
| 小規模オフィス向け・軽めのプリンター、複合機 (A4中心、小量印刷) | 月額6,000〜15,000円程度 |
| 中小企業・中量印刷向け (文書プリント多め、A3対応含む) | 月額12,000〜30,000円程度 |
| 中〜大型オフィス用途 (カラー資料・提案書など含む) | 月額30,000〜80,000円以上 |
またプリンターレンタルには「月額固定型」と「従量課金型」の2つの料金体系があります。
月額固定制(定額制・刷り放題)
毎月一定額を支払い、その中にプリンター本体代と規定枚数の印刷料が含まれる。
- コストが予測しやすい
- 気兼ねなく印刷できる
- 大量印刷する企業はお得
- 印刷枚数が少ないと割高
- プラン選びを間違えると損になる
従量課金制(カウンター料金制)
印刷した枚数に応じて料金が発生するタイプ。インクやトナー代も枚数に応じて請求されることが多い。
◎料金の仕組み:基本料金+本体レンタル料金+カウンター料金
※本体レンタル料金とカウンター料金は利用する日数や印刷量によって変わる費用となっています。
- 利用量が少ない場合はコストを抑えられる
- 使った分だけ払えば良い
- 印刷コストの可視化ができる
- 印刷枚数が多いと高額になる
- 毎月のコストの予測が難しい
- 料金体系が複雑な場合も
オフィス向けプリンターの選び方

オフィス向けプリンターを選ぶときに重視すべきポイントをお伝えします。
- 印刷速度
- 印刷サイズ
- 本体サイズ
- 搭載機能は充分か
- ネットワーク対応しているか
印刷速度
プリンターを選ぶ際、まずチェックしたいのが「印刷速度」です。印刷速度は一般に「PPM(Pages Per Minute)」という指標で表され、1分間に何枚印刷できるかを示します。
たとえば小規模オフィスでたまに書類を出す程度なら20ppm 前後でも十分。しかし提案書や報告書をたくさん出す、帳票を大量印刷するなど「枚数が多いオフィス」では、30ppm 以上、できれば 40ppm〜50ppm クラスの高速機の方が効率的で、待ち時間が減り生産性が上がります。
逆に速度を重視しすぎてスペックの高い機種を選ぶとコストが高くなったり、余裕が持て余すこともあるので「印刷量 × スピード」をよく見比べて選ぶのがポイントです。
印刷サイズ
プリンターが対応できる「用紙サイズ」もオフィス用途では重要な判断軸です。
多くの事務書類はA4で十分ですが、提案書やパンフレット、図面、報告書、ポスターなどを作る場合はA3対応以上の機種が便利です。機種によってはA4までしか対応していないものもあるため、用途に応じたサイズ確認が必須。
特に拡大印刷や綴じ込み資料、横長の資料・チラシ類を扱う場合はA3やそれ以上の大判対応プリンターが役立ちます。また封筒・ラベル・厚紙など特殊用紙を使う可能性があれば、それらに対応した給紙トレイの有無も確認を。
用途に応じて「どのサイズ/用紙に対応しているか」をしっかり見極めると思わぬ不便を避けられます。
本体サイズ
オフィスにプリンターを設置する際、意外と見落としがちなのが「本体サイズ」です。
複合機やレーザー機は家庭用プリンターに比べてかなり大きく、設置スペースが足りずに導入できないというトラブルもあります。
導入前には設置予定場所の「幅・奥行き・高さ」を正確に測り、機種のサイズと照らし合わせておきましょう。また給紙トレイの引き出しや排紙トレイのスペースも考慮することが大切。通路やドアを通る際の搬入経路の確認も忘れずに。
加えて重量(移動や設置の手間)、電源の位置、ネットワークケーブルやLANの取り回しなどもチェック。
オフィスレイアウトや動線に無理がないよう事前確認をしっかり行うことで、導入後の混乱を防げます。
搭載機能は充分か
単純な「印刷だけ」で足りるか、それとも「コピー・スキャン・両面印刷・自動給紙(ADF)・両面印刷・FAX」などの複数機能が必要か事前に業務内容から考えるべきです。
オフィスでは書類のスキャン・複写やPDF化、ファイル保存といった作業も多いため、複合機(MFP)を選ぶのが効率的。
さらに「両面印刷機能」は用紙コストの削減、「自動給紙・自動両面」は作業の手間削減、「複数トレイ・手差しトレイ」は封筒や厚紙、ラベル対応など多用途プリントに便利です。
用途や導入目的を明確にしたうえで必要な機能が漏れなく搭載されているかを確認するのが失敗しないコツです。
ネットワーク対応はしているか
オフィスで複数人が使う場合、プリンターがネットワーク対応(有線LAN・Wi-Fi)かどうかは非常に重要です。
ネットワーク対応なら複数のパソコンやスマホ・タブレットから直接プリントでき、配線不要で配置の自由度も高まります。
また最近ではモバイル印刷、クラウド連携、アクセス制限、ユーザー認証などセキュリティや利便性を高める機能が必須となるオフィスも増えています。
もし大人数・複数部署で共有するならネットワーク印刷・ユーザー管理・ネットワークセキュリティ対応の有無もチェックを。
これにより印刷依頼が集中してもスムーズで無駄な手間が省け、業務効率がアップします。
プリンターレンタルする際に気をつけるべきこと4つ

オフィスでプリンターをレンタルする際に、後悔しないために気をつけるべきポイントを分かりやすくまとめました。
- 長期利用では総コストが高くなる可能性あり
- 中途解約には違約金がかかる場合も
長期利用では総コストが高くなる可能性あり
プリンターレンタルは初期費用がかからず気軽に導入できる点が魅力ですが、長期間利用する場合には注意が必要です。
というのも月額料金が一定であるため、数年単位で使い続けると「買い切り」よりも総額が高くなるケースがあるためです。特に利用期間が5年や7年と長くなると購入したほうがコストメリットが出ることも少なくありません。業務の継続性や印刷ニーズを考え、あらかじめ「どれくらいの期間使う予定なのか」を明確にしておくことがポイントです。
短期〜中期利用に向いているサービスなのか、長期でも無駄がないプランがあるのか事前に確認しておきましょう。
中途解約には違約金がかかる場合も
多くのレンタルサービスは月額料金で利用できる手軽さが魅力ですが、契約期間があらかじめ決まっているケースも多く途中で解約する場合に解約手数料が発生することがあります。
「とりあえず契約して、合わなかったらすぐに解約しよう」と考えている場合、解約条件は必ず最初にチェックしておきましょう。また無料お試し期間があるサービスであれば契約前に機能性や画質、業務フローとの相性をしっかり確認できるため、後のトラブルを防げます。
契約条件は見落としがちなポイントなので導入前にしっかり確認することが大切です。
プリンターレンタルに関するよくある質問

- プリンターと複合機、コピー機は何が違う?
-
プリンター、複合機、コピー機は、それぞれ持つ機能によって区別されます。
プリンター 複合機 コピー機 役割 印刷がメイン 印刷・コピー・スキャン・FAXをまとめて行う コピーがメイン 主な機能 印刷のみ、または簡易コピー程度 印刷 / コピー / スキャン / FAX / ネットワーク連携 など コピーのみ 用途に向いている場所 印刷頻度が少ない個人や小規模オフィス オフィス全般(印刷・コピーの作業が多い環境) 大量コピーが日常的にある環境 特徴 手軽に使える印刷機 1台で複数業務をカバーする「オフィスの中心機器」 高速・大量コピーが得意 現代のオフィスで「プリンター」を導入する際、単に印刷だけでなくスキャンやFAXの機能も必要となるケースが多いため「複合機」を選ぶのが一般的です。
- インクジェットとレーザープリンターの違いは?
-
2つの違いは印刷の仕組みにあり、それぞれ得意な印刷分野が異なります。
インクジェット レーザープリンター 印刷方式 液体インクを噴射して紙に印刷する方式 トナー(粉末)を熱で紙に定着させる方式 印刷の得意分野 写真・カラー印刷が得意。色の再現性が高い 文字や大量印刷に強い。くっきりした仕上がり ランニングコスト カラー印刷が多いとコストがかかりやすい 1枚あたりの印刷コストが低く、特に大量印刷で有利 向いている用途 写真・チラシ・ポップ・個人や小規模オフィス 請求書・資料・社内文書など大量印刷するオフィス メンテナンス 長期間使わないとインク詰まりが起こりやすい 安定性が高く、トラブルが少ない - レンタルとリースの違いは?
-
どちらも所有権は業者にありますが、「契約期間の長さ」と「解約のしやすさ」が大きく違います。
・レンタル:短期利用(数日〜数ヶ月)に向いています。契約期間の自由度が高く中途解約が容易ですが、月額料金は割高になる傾向があります。
・リース:長期利用(5〜7年)を前提としています。月額料金は安くなりますが原則として契約期間内の中途解約はできません(高額な違約金が発生します)。
- 契約期間中の機種変更は可能?
-
これは会社によって異なりますが、レンタルの場合は機種変更に対応している業者が多いです。
印刷量が増えたり業務内容が変わったりした場合も柔軟に対応できるのがレンタルの強みです。リースでは契約期間中の変更が難しいことが多いため、事前に「変更が必要になりそうか」を想定しておくと安心です。
まとめ

オフィスプリンターのレンタルは導入コストを抑えながら必要な機能をしっかり確保できる、とても合理的な方法です。
特にメンテナンスやトナー交換を業者が対応してくれる点は日々の業務をスムーズに進めたい企業にとって大きなメリットになります。
今回紹介したサービス6選にはそれぞれ料金体系や得意分野に違いがあり、オフィスの規模や用途によって選び方も変わってきます。
またレンタル前の確認事項や注意点を押さえておくことで「想像と違った」という失敗も防げます。印刷枚数の目安や必要な機能、サポート体制などをしっかりチェックして、自社に最適な機種を選んでください。
プリンターは毎日使うものだからこそ賢くレンタルを活用して、ストレスのないオフィス環境を整えていきましょう。

